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★遊びとは生きること

遊びが地域をつなぐ

【ご近助コンシェルジュ 宮崎・馬絹・小台地区担当/Chiaki、2023年2月24日記】

2022年6月、
宮前区役所と宮前区冒険遊び場ネットワークさん主催のシンポジウムにパネリストとしてお招きいただきました。

冒険遊び場とは、公園を活用した地域コミュニティづくりを目的とするもの。
子どもがやりたいことをやってみる場、失敗やケガも自分で受け入れて成長する場、
生きる力を育む場、という「次世代育成の場」であり、公園と言う公共の場を使い、地域の大人たちが中心となって立ち上げ、運営し、地域ぐるみで子どもを見守り育てていく「地域コミュニティの場」でもあります。
(宮前区役所HPより)

今回のシンポジウムでは、町内会や商店会の取り組みや子どもを取り巻く環境の変化、
海外での事例のシェアなど「子どもの遊びから地域おこしを考える」をテーマに
いろんな角度から子どもと地域についてのお話を聴くことができました。

パネリストの方はそれぞれ町会、商店会、プレーパークに関わる方達。
様々な取り組みについて伺った中で、私が特に気になったのは町会と小学校がコラボした企画です。
子ども達が作ったカードを敬老の日の記念品として贈呈したり、スタンプラリーや絵画コンテスト、地域のイベント、マスコットづくりなどに参加し、地域で交流することで地域の一員であるという意識が芽生えると感じました。

私からは中学校のPTAに関わる立場から、最近の中学生の様子などをお話させていただきました。
私達の子どもの頃と比べると、今の小中学生は本当に忙しいと思います。
特にこの地域は教育熱が高く、小学生のうちから塾に通う子がたくさんいます。
中学生になると、ほとんどの子が塾へ行くようになります。
地域の見守り活動の時間も、これまでしていた19時頃だと塾で子ども達がいないので、遅い時間にしたと言う話もあります。
受験と言う制度がある以上、小中学生のうちに知識を身につけることは必要なことですが、それ以上に体験することがその先の人生を生きる上で必要なことになると感じています。

【写真:当日配付された地域の団体の資料】

当日配付された地域の団体の資料

当日配付された地域の団体の資料


遊びの可能性

また、今回は国内外で冒険遊び場の立ち上げや子どもの遊びに関わる研修をされているTOKYO PLAY代表の嶋村仁志さんの講演もありました。
その話からの気づきを一部シェアさせていただこうと思います。
一言で言うと、遊びってこんなにもいろいろなものに派生するのか!ということ。
子ども自身の成長は、もちろんのこと、地域のつながりを再構築して
地域おこしにもつながる可能性を持っていると言うことを知りました。
例えば、地域のある場所を遊ぶ場所として設定することで
普段交流のない世代が交流することができたり、
普段その場所に関わりが薄い人が関心を持つきっかけになり得るんです。
それも、遊びで楽しみながら!遊ぶって心も体も解放すること。
面白そう!という自分の欲求に従って自分からやりたくなること。
うまくいかなかったらうまくいくように工夫をするし、
ここからはダメだけどここまでは大丈夫という加減を知る場でもある。
大人からしたら「何でそんなこと?」と思うようなくだらないように感じることも
子どもにとっては学びの機会。
そういうのを大人が先回りしてしまったら子どもが自分で学ぶ機会を失ってしまうんですよね。
ここの部分は私も親として子育てをしていてテーマとしていることの一つです。
親が「こうした方がいいよ」「こうしなさい」と言っても子どもが自分で納得しないと
やらない、やれないし、親が言ったことと子どもが出した結論が同じだったとしても
子ども自身が出したことならやれるんですよね。
それを待てる余白とか失敗させる勇気とか大人が持てることが大事ですね。
このへん、 いろいろな学びを通して少しずつできるようになってきたかなと思いますが、
子どもと関わる人がみんなそうだったらいいよなって改めて思いました。
遊ぶことは自分で自分を育てる「いのちのしくみ」。
私ももっと遊ぼうと思います^_^


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